小林監督×秋田プロデューサー対談企画【ゲスト:撮影・浜田毅さん】②

小林監督と秋田プロデューサーの対談企画、第三回は撮影の浜田毅さんをゲストにお迎えし、お届けいたします!
3人の鼎談を、ぜひチェックしてみてください!
 

秋田プロデューサー「今回シネスコで撮るってどちらからの意見だったんですか?」

小林監督「確か浜田さんですね。デジタルで2台って。」

浜田さん「単にデジタルって言っても監督の気持ちが揺るがないじゃないですか(笑)。シネスコと2台っていう、しょうがないかなって思ってもらえる選択肢を提示しないとプレゼンにならないからね。シネスコでやりたいなって常々思っているのは、アップを撮ったときの横長の空白がいいなと思っているんです。大きい映画館で観ると隅々までよく見えるというか。そうするとシネスコは余白が勝負なんですよね。」

小林監督「1人にフォーカスをしながらも、その横で同時に違うことが起きているということを少しずつ撮れたりできるのは面白いですよね。ホテルで、横山くんがリモコンを拾って消すっていうのも、そのカットでやろうとまでは思っていなかったんですが、撮っていると横のスペースが空いているから、ちょうど音も消したいし動作的にいいなって。」

浜田さん「監督が本当にどこまで納得されたかは別として、そういう意味ではうまくプレゼンできたなって思いますね(笑)いずれ、いつかフィルムでっていうのもあるだろうけど、僕自身はもう60本くらいやっているので、フィルムに対するあこがれはないんです。フィルムを使うことに映画上の意味が際立つ時に、一つの素材として使うのはありかなと思っているんです。」

小林監督「今回何か変わった後処理とかしてないですよね?」

浜田さん「いや、基本はそんなにいじらないようにしてるよ。現場がちゃんとしているといじらなくてもいいんだよね、現場でちゃんとしていないとなんか厚化粧したような感じになるんですよね。それはデジタルでやってもフィルムでやっても一緒かな。」

秋田プロデューサー「デジタル撮影のときに特に気をつけてることってありますか?」

浜田さん「デジタルだからなんでも映るって思ってやると作為がないんですよ。作為がない画って基本的に好きじゃないんですよね。灯りの作り方とか」

小林監督「フィルムの場合は、特に昔は感度が低かったから、意図を持って撮らないと映らないですもんね。デジタルでは一見「映る」けど、そのままだと、それは映画の画ではない、っていうことですかね」

浜田さん「だから今回は面白かったですよ、小林監督の撮影。」
 

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