小林監督×秋田プロデューサー対談企画【ゲスト:撮影・浜田毅さん】④

小林監督と秋田プロデューサーの対談企画、第三回は撮影の浜田毅さんをゲストにお迎えし、お届けいたします!
3人の鼎談を、ぜひチェックしてみてください!
 

浜田さん「小林監督が助監督の時から一緒にやりたいな~と思ってたんですよ。それが今回実現できてうれしいです。」

小林監督「そう言っていただけて嬉しいです。」

秋田プロデューサー「もともと小林監督が助監督をされていた時代って、何の作品でご一緒だったんですか?」

小林監督「篠原哲雄さんの『命』っていう映画ですね。2002年くらいの作品です。」

浜田さん「その次は『ニワトリはハダシだ』ですね。主役の子への演技指導が凄かった印象がありますね。小林監督は『ニワトリ~』のときが印象強いんですよね。」

小林監督「あの時は、チーフの武正晴さんを筆頭に演出部全員が芝居つけてましたからね。10年以上前ですけど僕も印象深いです」

秋田プロデューサー「監督として初めてご一緒に撮影されて、何か変わったと感じたこととかありますか?」

浜田さん「変わったとかではないんですけど、監督が考えている映像のイメージをすごく共有できましたね。シーンごとの流れというか。流れを共感したり共有できたりすると凄く掴みやすいんですよね。ロケハンの考え方や現場に入ってからの進め方が大幅にずれたものにならないからね。」

小林監督「流れっていう感じは分かりますね。」

浜田さん「シーンの最初の掴み方をどういくか考えたときに、役者がやってみないとわからないこともあるんだけど、どこからいくかという初手が共感できていると次の流れも考えやすいんですよね。現場では思いこまないようにはしているんだけど、すごく楽でした。」

秋田プロデューサー「キャスト陣もびっくりしていました。意思の疎通がすごくできていて、この現場スムーズですねって言っていました。」

浜田さん「映画の流れでも、流れていればいいかと言ったらそうでもなくて、止めていくのも大事なときもありますが、どういう流れで映画を作っていくかというときに、止め方や違和感も含めてどう撮るかというのが大事なんですよね。“こうあるべきだ”というものはないんですけど。監督の癖っていうのがあって、ホンを自分でも書かれているから台詞がすべて頭に入ってるんですよね。全部カメラの横で喋ってるんだよね」

小林監督「たまに声が出ちゃって、邪魔だって言われます(笑)」

浜田さん「仕上げの時にもしゃべってたよ(笑)喋ってるのをみていて、凄いなって思うんですよね。台本を見ているわけではないし。話すことで役者と共有しているんでしょうね。」

小林監督「リズムとか間とか、シンクロさせてるんでしょうね。」

秋田プロデューサー「台本は置いていてもほとんど見ていませんもんね。珍しいですよね。」

小林監督「そういえば以前、その様子を見たある俳優さんに「滝田洋二郎みたいだね。」って言われたんですよ。滝田さんってそうなんですか?」

浜田さん「基本的にカメラの横で見ている方なんですよね。モニターの所に座ってカットかける監督ではないんです。気持ちが入ってくると、(フレームに)入ってきちゃうので(キャメラを覗いたまま手で監督の体を)止めながら撮影するんです(笑)。小林監督もカメラの横で見る方ですよね。モニターを見てというよりも、芝居の臨場感を共有したいのかなって思います。モニターで見ている方ってフレームに何がどこまで写っているかとかを気にすると思うんですけど。」

小林監督「走るところとか、息をつめるところとか、そういうところは役者と共有したいんですよね。」

浜田さん「カメラも同様なんですよね。やっぱり役者と呼吸を合わせておかないと、振り間違えてしまうからね。」

小林監督「役者さんが動いてから追いかけるのは違いますもんね。」

浜田さん「座っていたところから立つときとか、人間何かしら動く前の動きがあるんですよ。だから役者さんと息を合わせていればタイミングが分かるんだよね。相撲の立ち合いとかと一緒なんだろうな。遅れちゃだめだけど先行しちゃだめなんだよね。ほんのちょっと遅れるくらいがちょうどよくて、あまりにぴったりだと気持ち悪いんだよね。」

小林監督「ただ今回、悠紀(北川さん)が「立派なおっさんやったらもう手ぇ引き」と忠告するカットで、オペレートしてたエビちゃん(Bカメの蛯原さん)」が「(ぴったり収まらなかったので)もう一回やらせてください」って言って撮り直したことがあったんです。浜田さんと僕は勢いがあってトラック1の方がいいかなって思ったんですが、実際編集するときに、台詞終わりですぐに切り返すことを考えると撮り直してよかったな、と。そこは今回勉強だなって思いました。」

浜田さん「泣くとかでも動きに意図ってあるじゃないですか。それが役者さんも考えているので息を合わせていくのが大事ですよね。」

秋田プロデューサー「浜田さん、『破門~』で何本目なんでしたっけ?」

浜田さん「62本くらいですかね?今64本目くらいになったかな。」

小林監督「同日公開ではありますが、『恋妻家宮本』もですもんね。」

秋田プロデューサー「初日舞台挨拶は、『破門』の方に来てくださいね(笑)。本日は有難うございました。」